「九転大腸」とは、中国山東済南の名物料理である。ブタの大腸(直腸)をきれいに洗った後、香料を加え水煮をし、硬めになるまで煮込み、その後に程よい大きさに切り、調味料を加え、再び柔らかくなるまで煮込み完成させる。
この料理を様々な文化人が食したあと、他の料理とは確かに違うと感じた。店主が「九」の字を使うのが好きで、文化人たちが店主を喜ばすために、料理人の作る料理がまるで道教士が行う「九錬金丹」のように手が込みきめ細かいと賞賛したことから、その名を「九転大腸」を付けられた。この料理の名前で全省に知れ渡り、山東省の最も有名な料理の一つとなった。